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進化を続けるネットワーク技術の大規模実験検証基盤

Network Testbed JGN-X

JGN-Xインタビューvol.001

【下條センター長に訊く『JGN-Xが目指す先とは?』】

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4. 多くの研究者・ユーザとともに新世代ネットワークを推進
― テストベッド環境のパワーアップで、利活用をより促進 ―

───では、現在JGN-Xで利用できる新世代ネットワークには、どんなものがありますか?

JGN-Xには、今までのL1/L2/L3というネットワークリソースの基本環境に加え、仮想化ノードプレーン/OpenFlowプレーン/DCNプレーンという新世代ネットワーク機能・運用検証環境があり、研究者が深いレベルまで触って研究することができます。
その環境の中、現在、OpenFlowサービス/DCNサービス/IP仮想化サービス/エミュレーション環境サービスという4つのパートナーシップ・サービスがありますが、これらはユーザ向けを意識したものです。これらのサービスは技術開発の進展に合わせ、順次追加や機能拡充をしていきます。

───JGN-Xでは、新世代ネットワーク技術をユーザが使いやすいように、サービスとして提供しているということですか?

はい。研究者はなんでもできる箱=環境があれば研究できますが、ユーザ側としてはある程度できることが制限されても、簡単に自由に使えるものが必要だと考えて、現在4つのサービスを提供しています。その中のOpenFlowサービスは、最初にお話したSDN(Software Defined Network)という考え方の技術の1つです。
SDNというのは、専門家に頼まなくてもユーザが自分たちでネットワークを自由にデザインできるという技術で、ある種、ネットワークの世界にコペルニクス的発想の転回をもたらしたと言えるでしょう。JGN-Xではこういう技術が利用できるサービスをテストベッドとして提供し、ユーザが自由に発想して使っていただきたいと考えています。

───ユーザが使う際、前もって使い方や問題点をシミュレーションしたいと思うのですが・・・。

実は先代のJGN2plusまでと違い、JGN-Xではその環境も整っています。
それがエミュレーション環境サービスとして提供している「大型エミュレーション基盤StarBED3」。約1000台のサーバがある施設で、単純な実機利用だけでなく、サーバ仮想化により100万台レベルでノードの動作をエミュレートできます。JGN-XとStarBED3の組合せにより、実環境と仮想環境のネットワークの両方でレスポンスを確認できるという相乗効果があり、複合的な研究が可能になっています。もちろん、海外からも使えます。

───それは便利。JGN-Xになって、さらにパワーアップしたということですね。

はい、日本全国のみならず海外までつながるネットワーク構成にエミュレーション環境となり、ユーザにとってテストベッドという砂場がより楽しく使えるものに進化しています。

───ここまでくれば、テストベッドとして最強の環境ですか?

あとは、ワイヤレス環境の充実ですね。
現在のテストベッドの形態を固定したままにするのではなく、さらにワイヤレスを含めた柔軟性の高いものにしなければいけないと思っています。それというのも現在、User Based Innovationが起きているのはデータセンターであったり、ワイヤレスの分野だからです。また、東北の震災復興、災害対策においてワイヤレスの活用や検証の動きもあります。
これらの世の中の動きに対応し、テストベッドの環境を既存概念にとらわれず、絶えず進化させていくようにしたいと考えています。

───ぜひ、この点をアピールしてユーザをもっと増やしたいですね。どういう方たちがJGN-Xを利用できるのですか?

JGN-Xは研究開発の目的であれば、原則として誰でも利用することができますので、利用申請をしてください。日本全国にあるJGN-Xのアクセスポイント(AP)またパートナーシップネットワーク(PNW)から接続いただけます。
また、「中小企業クラウド」(クラウドテストベッドコンソーシアム)という総務省の事業があり、JGN-Xのリソースを提供していますので、この会員の中小企業及び連携団体の方もJGN-Xを利用できます。
JGN-Xはこれら多くのユーザの方々と一緒に、新しいネットワークの方向性を探る道筋を作っていきたいと思います。

───最後に、新世代ネットワークの推進をともに目指すJGN-Xの研究者・ユーザの方へのメッセージをお願いいたします。

インターネットが久しぶりに昔の良さを取り戻し、研究者・ユーザの皆さんが作っていくネットワークに変わりつつあるフェーズにあります。
ぜひ、僕らJGN-Xと一緒に、新しいネットワークを作っていきましょう。

───下條センター長、今日はどうもありがとうございました。


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JGN-X構築ステータスとサービス提供について
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当センター テストベッド構築企画室・山口室長に説明いただきました。

(山口室長)JGN-Xでは、まず研究者向けの新世代ネットワークの基盤となるプラットフォームを構築し、これを使って「いいね!」ということを実際に感じていただきながら、基盤の改良を重ねていければと考えています。
また、ユーザの方にとってより使いやすいインタフェースが出てくると、下條センター長のお話にも出てきたインターネットのごとく砂場(サンドボックス)で遊び・学ぶように、我々の目指す新世代ネットワークの機能が享受され、加速度的に普及していくのではないかと考えております。
そのためにも、JGN-Xではプラットフォーム上で新世代ネットワーク技術のサービス(パートナーシップ・サービス)を開発技術に合わせ段階的に、迅速に提供し、研究者・ユーザの方に積極的にご利用いただきながら、スパイラル的に技術やインタフェースの改良を進めていくよう、展開しています。
下記のお問い合わせ先まで、お気軽にご相談ください。


●インタビューを終えて
簡単に説明したいと思ってもなかなか難しいと考えていたJGN-Xの役割・目的や新世代ネットワークについて、下條センター長に大変わかりやすく、比喩を交えてご説明いただきました。また本インタビューにあたり、フォローのため、当センターの山口室長・河合室長にも同席いただきました。感謝いたします。
このお話を受け、次回以降は研究者・ユーザの皆さまのJGN-X活用について、角度を変えて伺っていきたいと思います。

【JGN-Xに関するお問い合わせ先】
  jgncenter@jgn-x.jp

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JGN-Xネットワーク構成
JGN-Xネットワーク構成の全体像

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パートナーシップ・サービスの提供環境
パートナーシップ・サービスと
提供環境


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◆大型エミュレーション基盤
StarBED3 サイト

StarBED3サイト
※図をクリックしてください

























































「パートナーシップ・サービス」パンフレット
「パートナーシップ・サービス」
パンフレット[PDF]

※図をクリックしてください







下條センター長を囲んで
<下條センターを囲んで>
山口テストベッド構築企画室長と
河合テストベッド研究開発室長




  • 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)
  • 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)
    総合テストベッド研究開発推進センター テストベッド連携企画室

    〒100-0004 東京都千代田区大手町1-8-1 KDDI大手町ビル21F
    TEL:03-3272-3060   FAX:03-3272-3062   E-mail:jgncenter@jgn-x.jp
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